毒親に嘘つきと言われた日。長女の私にだけ厳しかった母。
BB弾事件
うめおにぎりが幼稚園の年少さんの頃の話です。
弟はまだ赤ちゃんでした。
その頃、近所の子供たちの間で、BB弾という直径が5mm程度のプラスチックの弾を打つ銃のおもちゃが流行っていました。
うめおにぎり自身は持っていなかったし、銃のおもちゃに興味はなかったのですが、子供が遊んだ後の公園や空き地には、必ずBB弾があちこちに落ちていたんです。
BB弾には、シンプルな白や黄色から、透明、蛍光色など様々な色がありました。
うめおにぎりはキラキラしたラメの入った蛍光色のBB弾が大好きで、公園や家の周りに落ちているのを見つけては集めて大切にしまっていました。
ある日、自宅で今まで集めたBB弾をカーペットの上に広げて眺めて遊んでいると。
まだ赤ちゃんの弟が近くにやってきました。
母親は少し離れた場所で家事をしていた気がします。
すると弟が、うめおにぎりのBB弾をがしっと鷲掴みにして、何個かを手のひらで包みました。
「あー!だめー!」
と言っても聞くはずもなく、
弟はそのBB弾を、なぜか自分の鼻の穴にどんどん詰め込んでいきました。
どうしよう!?
うめおにぎりは慌てて母親のところに走っていきました。
「ママ!!どうしよう!弟くんがBB弾を鼻の中に入れちゃったよ!」
「えー!?」
うめおにぎりの母は、弟のところに行き、上を向かせて鼻の中を覗きました。
しかし、BB弾はすでに鼻の奥の奥の方まで押し込まれてしまい、覗いても見えない状態だったんです。
母はしばらく、色々な方向から弟の鼻の中を覗いていましたが、覗いた限りBB弾が見えないとわかると、うめおにぎりに向かって言ったんです。
「なんにもないじゃん。嘘つき。」
子供心にショックでした。
嘘なんか付いていない。
この目で確かに見たことを、危ないと思ってすぐに母親に知らせたのに。
信じてもらえず、嘘つき呼ばわりされた。。
傷つきながらも、本当だと何度言っても、母は信じてくれず、聞く耳を持ちませんでした。
物心ついて初めて、信じてもらえなくて傷つくという感情を味わいました。
それから、私はちゃんと知らせたんだから、もう知らない!という気持ちで数日過ごしました。
弟の様子は普段と変わらないので、もしかしたら本当にうめおにぎりの勘違いだったのかなあ?と思い始めたりもしました。
ですが。
そんなある日。
弟がくしゃみをしたんです。
母親が急いでティッシュを持ってきて、
「ほら、チーンしてごらん!」
というと。
チーン!とした弟の鼻から、BB弾がポロポロ出てきたんです。
「あー!」
うめおにぎりが声をあげると、母親はバツが悪そうに、ぼそっと、
「本当に入ってたんだね」
と言いました。
ほら見なよ!と思ったうめおにぎりに、母親は何も言いませんでした。
うめおにぎりはまだ幼稚園の年少さんでしたが、嘘つき呼ばわりされたことは忘れていませんでした。
でも、母親は謝ってくれませんでした。
それが、うめおにぎりが初めて、自分の母親に不信感を抱いた瞬間でした。
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